
50年前に創刊しこのたび再開直後、またも休刊になってしまった
先週明石で逢った旧友よこさんから
よこさんのブログの紹介を受け、その中に感心する詩があったので再掲しておく。
60年来の4名の親友のうち、お一人(仮にS氏としておく)が昨年半ばから欠けた。「しまかげ」という高校卒業時からの文集(同人誌)が2,3年前から 再開しようぜ!と 始まったが、その編集に関し、作者と編集者の間で少々いざこざがあった。それから間もなくして、dachs飼主が
昨年5月に居酒屋で遭った際、スマホを胸ポケットに入れる件で口論になりS氏は帰ってしまった。その後「4人グループから抜けます」とS氏からメッセージを受けた。S氏は主張が激しい人なので、引け際も自らの判断で行ったのであろうか。しかし、ささいなことでも59年間の付き合いが断ち切れてしまう。
以下はよこさんの詩
『青春のグループ』です。
半世紀前の
入学式の日に
気の合う仲間は
桜の下に集まって
グループになった
松ぼっくりのように
いびつな人柄どうしは
堅くまとまって
いさかいはあっても
心の突起は歯車のように
お互いを回した
半世紀後
主な仕事を退いて
気の合う仲間は
飲み屋に集まって
再びグループになった
河原の石のように
丸くなった人柄どうしは
接点のない
さざれ石のように
いさかいがあると
歯車のように回らず
回転は止まっても
巌となれず
ほんとうは
人生に流されて
要領がよくなっただけで
苔もむさぬ石ころは
いびつさを増して
ヤマアラシのように
周りを威嚇している
大きなグループならまだしも、4人のグループで一人が欠けると大きなダイヤを失った気がする。