分散投資
2006 年 8 月 31 日 木曜日
円安が急ピッチで進んでいるようだ。日本の経済力に対する不安なのか見直しなのかよく解らないが、円が117円、ユーロにいたっては150円にもなっている。輸出業には好いが、原材料輸入業者にとっては大痛手。国内でも石油ガソリンが毎月のように派手に上がっており、消費者物価に徐々に跳ね返ってきている。春くらいまではデフレ経済云々と言ってたが、これからはそれどころではない。
金利は若干上昇したとは言え、普通預金金利は高々0.1%前後。銀行で時間外で引出しすると105円を取られる。年3回時間外引出しを行なうためには、別途32万円の余裕貯金が必要となる。これに対して、米国の普通預金金利はなんと50倍の5%という。これだけの差があれば、為替の流動性リスクや手数料を考慮しても中長期に蓄えるお金は外貨預金にしたほうが圧倒的に得な筈だ。為替リスクをもっと考慮するなら、むしろ、円とドルとユーロでバランスよく分散投資(預金)したほうが良いのではないかと思う。最近米国は円の価値を見放して、円資産をユーロに徐々にシフトしてきているという。これが進んでくると、ドルとユーロは益々強くなるのは勿論のこと、円の価値がますます弱体化していると思う。
Dachs飼主の場合は円が圧倒的に多いが、4年前の退職時に戴いた一時金をドル、ユーロにそれぞれ振り分け、さらに2年前から中国株に興味を持って、香港ドルにもお金を分散させている。ドル、ユーロ、香港ドルとも今のところ、日本と比較にならないほどの利子や配当金が還元されている。来年あたり、中国に渡航し、円を中国元に換金し現地で預金することも真剣に検討している。
このまま日本経済を放置しておくと円安がさらに進んで国際的価値が低迷の一途を辿る筈。現実に一時10%もあった世界の外貨準備金が今では3.4%に後退し、ドル(66%)ユーロ(25%)は勿論、ポンド(4%)にも劣る水準となっており、もはや円は国際標準通貨とは言えない。
今日で8月は終わり。夏に忙しくhelpしていただいたコミュニケータと今夜少しビールを飲んで、歓談した。今日でお別れのかたがた含め、夏の思い出話に花を咲かせた。